桃太郎１

つじつま桃太郎

日本一有名な物語、桃太郎の深層やいかに・・・・・・
 

誰もが知っている桃太郎のお話は、なんとも上手に仕上がったお話なので、よりおもしろく、より感動的でより奥深い「桃太郎」を欲して止まない人たちが少なからずいるので、その方々のために、また新たな解釈のもと、話の流れはそのままに「桃太郎」を書くつもりです。

　昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。

この二人、１８で結婚するやこのままこの場所でこの生活のまんま６０年。色々は追々話すことにして、とりあえずは、仲良く暮らしていました。

 

この二人の老夫婦は残念なことに、子供に恵まれることがありませんでした。お互いに「欲しい。欲しい」というのもむなしくなった頃からよく動物を飼うようになりました。

 

裏の山頂越え、少し程、向町までに行けば、野生の動物がたくさんいるのでした。

 

　おじいさんは、その動物た ちを家で取れた果物の腐った奴を餌付けするのが楽しみで、毎日、毎日「芝刈りに行く」と半生の仕事のようにおばあさんに毎度、毎回、おんなじ台詞（セリ フ）で山へ出かけ、３時間程歩いていつもの場所にありつけば、腐った果物を山に撒き散らして集まってくる動物を時間をかけて餌付けをし、野生の一面をほど いていくのでした。