遅刻部

陰に潜むジャっポンの秘密職業シリーズ「ジャっポンの仕事」

人一倍、目立って遅刻をし、社内での非を一括に浴びせられ、社内の一体化・チームワークを図るためにある社内秘密の部署。

会社の上司や、同僚にや異常に嫌われているがそれが彼のお役目である。

他の社員達が遅刻すると痛い目に遭う事を「遅刻の見本」となって演出し、全社員の遅刻率の減少、出席率を向上させることが使命。

某会社の遅刻部に勤務する「見捨 遅（みすた おくれ）」さんにお話を伺った。

私：
「会社での居心地とか辛くないですか？」

遅（おくれ）：
「社内の人に嫌われるのは辛いですが嫌われるほど部長に褒めてもらえるし、ボーナスもあるからなんともいえませんわ」

私：
「これまでも辛い経験をなさったんじゃないですか？」

遅（おくれ）：
「忘年会の集合時間が８時だったのでそれには間に合うようにいったんですよ。お酒も好きだし、唯一無礼講って日なんでね。そしたらもうみんな、お開きか２次会かなんて話になってて、『お前が遅れるから気持ちよく年越せないよ！』なんて酔っ払いの後輩に怒鳴られたり。。。聞けば６時集合だったそうです。」

私：
「誰が遅れさんにうその集合時間教えたんですか！？私まで腹立ってきましたよ！」

遅（おくれ）：
「部長ですよ。。部長が僕が遅れるよう仕向けたんです。まぁ、残業だと思ってがんばりましたけどね。」

私：
「これからも、めげないでがんばってくださいね。」

遅（おくれ）：
「ありがとうございます。あっでももうそろそろ行かなくては」

私：
「え！？もういっちゃうんですか？」

遅（おくれ）
「はい、、、早退の準備をしなくてはいけないんで、そろそろ」


遅刻だけでなく、早退までして会社のチームワークを守る遅（おくれ）さんでした。