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妄想を書く
ジャッポンのお仕事
つじつま桃太郎
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おじいさんが自画自賛するアイアムソーヤンガーすごい柔軟なアイデアというのはこうである。
まず、おじいさんは桃を一つもぎ取るや否や、そのまま持って帰らずに、おばあさんが洗濯をしている川の上流付近に移動。桃を放流。川の水のおかげでおばあさんの手元に流れ着く頃にはもぎたてのままではぬるい桃が、キンキンに冷えていて、おばあさんはとても美味しく食べられるという計画でした。 おじいさんは主に、自然の力、おじいさんとおばぁさんの位置関係、もぎたてを、より美味しく届けられる桃の配達方法の斬新かつ新鮮なアイデアと、おばぁさんに対し真っ向からごめんなさいと謝る事のできない恥らしさから沸き出た、直接的なお詫びに抵抗感があったところへこのIDEAの間接的かつ、サプライズな案配に酔いしれたのでした。おじいさんはこの計画の川に流して届けるシステムがやや、流しソウメリィなIDEAであることはあとで気がつきましたが、誰にもばれない事も刹那に気がついたので,早速、1つ桃を放流する事に決めました。 おじいさんは、放流した桃のその流れる様子をぼぉっと眺めながら、「美味しく冷えた桃をおばぁさんの元へ届けてくれよ川の流れよ。」と願いました。その願いにおじいさんが今まで恥ずかしくてできなかったおばぁさんへの一生分の女房孝行、いつの間にか素直に言えなくなっていたありがとうや感謝の気持ちがあふれるほどに込められていました。おじいさんの胸はぎゅんとあつくなりました。 おじいさんはさっき一瞬にして発案したIDEAといい、この胸の熱くなる感覚といいおじいさんは今一度忘れていた、もう何十年にもなる若かりし青年の抑揚を味わっていました。じわりと何か少し目頭が熱くなってきた頃、桃は目で追えないほど遠くに流れていきました。 その頃、おばぁさんは川で洗濯。向こう岸の向こう婆さんの一方的なお話を聞かされていました。もうこの向こう婆の一方的な会話には慣れきっていたおばぁさんは、「うん」と「ふーん」を慣れた具合に使い分け、向こう婆さんの話をスルーしていました。 「あんな、こないだ外国から船が来てな」 「うん」 「なんかその船に子供が遊ぶ乗り物があってんて」 「うん」 「それのったら、子供めっちゃ喜んで遊ぶやねんけど、げーしてまうんやって」 「ふーん」 「なんでその遊んだ子供げーするかいうたろか。それなんでやうたらめっちゃからだ揺れんねんて揺れて揺れてそれがおもろてしゃーないらしいねんけど、こうなんか船のっとる感じになるらしくてな。外国にはけったいな乗りもんがあるもんやなぁ」 「ふーん」 「なんやごっつぅ大きいらしいで。ロンドンブランコやったかいなぁ?ロンドンやドンドンかようわからんけどそれが外国の名前で確かブランコがその乗り物の名前やったかな?え?あぁもうややこしーわ、とりあえず、ロンドンブランコみたいな名前。よう揺れるらしいわ。」 「ふーん」 「あっ!何やあれ。ちょっと見て!あの川上から流れてくるもんなんやろ?けったいなもん流れてきよるけど、、、ロンドンブランコってあんな感じちゃうかなぁ?」 「あんたそのロンドンブランコ見たんかいな。もうよう分からん話やなぁ。確かにあの流れてくるもんは、よう揺れとるけどなんやあれ?まだわからん。珍しい色やなぁ。薄い桃色しとる?黄色?いや、薄い桃色やなぁ。あんたあのロンドンブランコ何色や思う?あててみ?私は桃色しとると思うけどなぁ。」 「うーんよう揺れてわからんけど、白っぽないか?」 「ふーんほなあんた白色な?あたし桃色な。おぉ、こっちに流れてきたでちょっと取るわ。ほらやっぱ桃色しとるやん。ほんでこれ何やこれ桃やん。なんでこんなとこ流れて来るようなもんやないのに。ほんで私、色も正解やし、物も正解やしなぁこれあんたどうおとしまえつける?」 「ほなそのロンドンブランコあげるわ」 「なんやあんたようわからんやっちゃな。あんたのもんでもないのにあげるやって。んじゃあお言葉に甘えていただきます」 その桃を食べた瞬間。おばぁさんはぞっとさぶいぼがでて驚愕しました。 PR |
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