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ジャッポンのお仕事
つじつま桃太郎
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おばぁさんは川に洗濯に出かけていました。まぁ毎日の事ですが。
珍しくこの日は向こう婆が洗濯場に現れずおばぁさんたった一人で洗濯をしていました。 するとどうでしょう。 向こう婆がいないことが幸いしたのか、いつもなら1日かけて洗う洗濯かごいっぱいの洗濯物もお昼前に片付いてしまったではありませんか。 それと同時に、向こう婆の存在がおばぁさんのなかで子犬以下、小さかったにもかかわらず、向こう婆の無駄なつまらない会話。「うん。ふぅん」で成り立っていた会話がこんなにまで自分の洗濯仕事の手際を邪魔していたその影響力の大きさに驚き、その影響力の大きさイコール向こう婆の存在。つまりは向こう婆は思っている以上に存在感のある人間であるかもしれないなぁと向こう婆がいつもごしごし洗濯をしている向こう岸をふと眺めていました。 するとどうでしょう。 そこには、毎日向こう婆が往来している結果、出来上がった雑草をかき分けた道が出来上がっているではありませんか。 その道は雑草が全く生えていなく川辺まで少し急な下り坂なのですが、向こう婆が足の踏み場だけで拵えたであろういびつな階段のようなものが出来上がっていて、その段はおよそ8,9段程度。川辺に下りるには歩きやすくなっているのが解りました。この川のあちらこちらでこの川辺に降りるための道がいくつも出来ていましたが向こう婆が降りてくる道ほど川辺に向かって歩きやすくて安全な様子の道はこの川で一番じゃないかなぁとおばぁさんは感心しながら向こう婆がここへ往来しはじめてからの歴史を感じていました。そしておばぁさん自身がこの川辺に降りてくる道を見比べるように眺めていると、 「私の道かて向こう婆の互角(ごかく)やんと独り言をいいそうだ。あ、言っちゃった」 とおばぁさんは言いました。 するとどうでしょう。 おばぁさん道を渡ったところあたりにおじいさんが連れてきたいまはもう家族同然の子犬がおばぁさんを見つめていつものようにおっちんしているではありませんか。 おばぁさんは子犬の様子を見て、はてこれは私のことをまっとんの?と感心するばかり。 「もう洗濯終わったから、一緒に帰ろうか。すぐに支度するから待っといてな」 すると子犬も了解の意味を込めたのか立派な返事。 「わん!」 といって会話を交わし、帰る支度をはじめた直後におばぁさんは、そろそろ桃が来る頃だったと桃流の桃を食べ忘れていたことを思い出し、桃が流れてくるのを待つにも今さら「すぐ支度をする」といった手前、子犬に申し訳ないので、川辺にいる時間を延長しているのがうまくばれないように、なんとなく支度に梃子摺(てこず)っているんですよ、早く帰りたいのですが、、といった迫真の演技をした直後、お客さんは子犬であることを思い出し寸劇あほらしくなって、堂々と川辺で桃を待てばいいやんと一旦落ち着いて川上の方をまだか桃まだか桃と眺めていると、 「わん!」 と一喝日本語に変換すれば確実に「はよせーや」 「外国語も案外慣れてしまえば相手がなに言ってるんかぐらいはだいたい解るよ」 と海外旅行から帰ってきたことでソフト帰国子女的なことを自慢する奴のような感覚で「ハリーアップ」「ソーリー!」という具合におばぁさんは子犬に少しばかりあせらされていました。 するとどうでしょう。 川上の方からいつになく大きな桃の流れる音が聞こえてきました。 PR ![]() ![]() |
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